『思い出さがし』 212・小さな親切②
終わりの会で続きをすることになり、終わりの会を少し早めました。「先生、3組の子達すっごく優しくなったよ。給食の前の手洗いでハンカチをサッと貸してくれたよ。」「掃除の時、雑巾の絞ったのを『はい』って渡してくれたよ。いつもボクの絞ったのを取って行くのに・・・。」「でも、嬉しくなったでしょう、少しは。」「うん、ちょっとね。」「でも、気持ち悪いこともあるよ。」「あるある。いつもと違うと気持ち悪いな。」「そうそう、お母さんがボクに何か頼む時、急に優しくなったりする時も気持ち悪いよな。」「うん、私いつもそのやり方に騙されとるかも知れん。」「親の奥の手や。」「『孫の手』ってあるけど、『奥の手』もあるんや。子どもっていっぱい損しとるかもね。」「ウフフ・・・。」と笑う子が沢山いました。「でも、騙されたとしても嬉しい気持ちになるのは何でやろな。」「ありがとう。みんなの考えがとても良く分かって楽しい時間になったけど、本当はね、今週から『小さな親切運動』というのを学校全体で始めることになったので、先生は『親切って何だろう』と思ってみんなの考えを聞いてみたくなったのです。みんなの話を聞いて親切にされると悪い気がしないことが良く分かったんだけど、本当に心から嬉しいと思えることについて考えて欲しかったの。親切だと思ったことが逆にその人の心を傷つけたりしないだろうかと考える年令になったみんななら分かってもらえると思って『親切とは何か』と聞いてみたのです。小さな親切運動について、よく考えて行動して下さいね。ありがとう。3年生ってすごいなと今、先生は嬉しくて踊りたいです。」「じゃ、踊ってみて。アハハ・・・。」終わりの会はおしまいです。
2016年03月27日 23:57