『思い出さがし』 183・仲間づくり①
夜に虫の声が聞こえる季節になると北陸の冬は駆け足でやって来ます。子ども達の仲間とのつながりが深くなります。幼児期に心をつなぎ合わせる体験がとても大切だということを4年生を担任するとよく分かります。3、4年生はギャング時代と呼ばれるのは仲間作りの強いうねりが生まれ、親の言うことより友達の言うことを優先させるほど友達とのつながりがとても強くなります。体育の時間、ドッジボールをしたり、バスケットボールなど勝敗のはっきりするチーム対抗のゲームを見ていると子ども達のつながりがはっきり見えて来ます。先ずチームを決める時、ジャンケンの勝ち組、負け組で分かれると同じチームになれなかった子達の顔色が変わります。逆に同じチームになった子達の嬉しそうな顔。どの子が仲間としてのつながりが強いかゲームがスタートすると、もっとはっきりして来ます。ドッジボールだと外野へ回った子へ送るボールが仲間関係を知らせてくれるのです。内野へ帰ってもらいたいためにボールの方向は一定化します。敵にボールを当てて帰って来た友達と小躍りして迎える仲間達の笑顔。バスケットボールではパスをする相手を選んでいるのが、はっきりします。聞くと幼児期から家族ぐるみでキャンプに行ったり、お父さんのソフトボールの試合を応援に行った子達のつながりでした。今で言う『ママ友』『パパ友』のつながりなのでしょうか。
2015年09月04日 23:57