『思い出さがし』 175・しつけを考える③
確かに食事の時間には、その子の家庭での様子が見えて来ます。とにかく早く食べて遊びたい子、早く食べることが目的で『一番!』と言いたい子、食べながら箸箱を触ったりスプーンやフォークを出したり入れたりする子、隣りの子や前の子とお喋りばかりで楽しそうだが食の進み方の遅い子、中には立ち歩いてじっとしていない子もいますが「もうおしまいにする?」と担任が言うと慌てて食べるがしばらくするとコップを回したり隣りの子のキャラクターのある箸箱を触って自分のペースで完食する子、嫌いなものにチャレンジして先生に褒められると次ぎ次ぎチャレンジする子、食事の現場はその子の未来を感じさせる場面かも知れません。「ぼく、これ嫌いやけど食べてみる!」とほんの少し口をつけて見て意外といけるなと思う子とやっぱり駄目だと思う子がいます。でも、このやってみようとする気持ちは、これからの生き方に大きな影響を与えることでしょう。自分のペースを貫き、周りに左右されない子は食事のマナーのしっかりした家庭の子なのでしょう。ペースは遅いが周りに惑わされることのない信念をマナーとして身につけたのでしょう。幼い時に身体で覚えたマナーや習慣は、その子を一生与え続けると思います。親側がそのマナーのモデルになることが大切という所で話し合いは終わりました。親がモデルと昔もよく言われました。
2015年06月26日 23:58