『思い出さがし』 173・しつけを考える①
もう何年かするとしつけという言葉は死語になるのでは、という教師に会いました。中学校の先生だということです。「おはようございます」と先生から声をかけても「フン」とばかりの軽い態度で頭を下げるだけの子が増えているということです。中には、集団でいるとあまり声を出すこともなく頭を下げるだけでいいので、大声であいさつするする子の集団に交ざっていると思われる子もいるとのこと。ほんの一部だと思うのですが、集団で何かをすれば1人の負担は少ないからと思う子もいて、出来るだけ省略しようとしているのかも知れません。又、ある施設の職員の方は早くから集団に入って集団で行動している内に集団の中のルールみたいなものが自然に出来上がって来ているのかも知れないという意見でした。考えてみると1才前から集団の中にいると誰かが「おしっこ行ってもいいですか。」としっかり言った時、「ぼくも」「わたしも」と一言いえばトイレに行けることが多い場合があります。ひとりひとりが「先生、おしっこ行って来ていいですか。」ときちんと言わせた先生も2人3人に言ったあと「あぁいいよ、みんな行っておいで。」となり、月令の低い子は便乗してトイレへ走って行くことが多くなります。その点、家庭でお母さんがきちんと1人の子に向かい合っているとしつけもできるでしょうね。」と言っていましたが、そのお母さんがしっかりしつける気持ちがなければ少々お尻をもぞもぞしているのを見て「はよ、行っておいで、おしっこ。」といつも言っていたのでは集団のしつけの方が行き届く気がします。
2015年06月13日 23:57