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前園長日記/和田節子ライブラリー

『思い出さがし』 37・事実を受け止める③

「本物の優しさ」とは何だろうと考え込む子ども達の真剣な表情は美しく見えました。「はい」と小さい声で手を挙げたのは、チカちゃんの大の仲良しの玲子さんでした。「私が幼稚園の時、足の不自由な子がいました。片方の足が少し短いので、ピョコンピョコンとかたがって走るのです。でもとてもがんばり屋さんで、みんなから好かれていました。小さい子がその子の歩くまねをして笑っても平気でした。みんなは小さい子のことを(そんなまねする子は悪い子だよ)と注意すると足の不自由な子は(いいよいいよ。きみ、マネッこは上手やね)と言って平気でした。私はびっくりしました。本当に強い子なんや、すごい!と思いました。」みんなは静かに聞いていました。するとチカちゃんのお兄ちゃんが「玲子さんは、いつもぼくの妹の味方をしてくれる優しい子です。チカが首のあざを気にしているのでいつも助けてもらっています。だから、チカは玲子さんの前では首のあざを隠したりはしません。玲子さんのお友だちの様に強い子になるためには、あざを隠さなくなる様な仲良しになることが大事だと思います。一人では強くなれません。」と最後は涙声になりました。すると、いつもすぐスネたり怒ったりする大介くんは「みんな、ぼく黙っとったけど、おへその横に真っ黒な大きいあざがあるんや。首でなくて良かったと思ったのは悪かったんやなと今思っとる。チカちゃんに謝りたい。」としみじみ話しかけてくれました。「オレ、出ベソや。」「わたしも。」「わたし高い所ダメや。」「わたし狭い所ダメや。」「ぼく、おねしょしとる。」と口々に人に言えない欠点を語り始めました。みんな語り終えると何だかすっきりした顔で、本当のことが言えてすっきりしたと誰言うともなく話し出しました(続く) 年05月11日 13:15

2012年05月11日 13:15

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