『思い出さがし』 210・子どもの思い②
少しバツの悪い顔をした大きいお兄ちゃんの手をとってH君は嬉しそうに「ありがとう。」と言っていました。涙のあとはありましたが、とても嬉しそうでした。入場までの廊下での5分後の出来事でしたが、まわりの子ども達はどう思ったのか知りたかったのですが、大きいお兄ちゃんのS君は私のクラスの子だったので、後で「ごめんね、無理言って、ありがとう。」と伝えると「オレで良かったのかな。ちょっと恥ずかしかった。」と話してくれました。そして、「まわりの子はどう思ったかな。それが気になった。」とのこと。6年生の中でも大きくて目立つ少年だったS君は160cmを超える長身で目のきれいな子でした。控え目でバスケットのシュートが得意なスポーツマンでした。1年生のH君とどんな関係があったのか知りたくてS君に聞きましたが、入学式で初めて会ったとのこと。H君にとってもお兄ちゃんなら誰でも良かったのでしょうか。入学して1年生も給食が始まる頃、4階の6年生の教室の廊下に小さなお客様(?)が来ました。H君でした。息を切らしています。「おや、H君、どうしたの?お兄ちゃんに会いに来たの?」と私が尋ねると「うん、お兄ちゃん、どこ行ったん?」「給食当番で2年生の世話に行ったよ。」「そうか、じゃ、お兄ちゃんに言って『ありがとう、大好きだよ』ってね。」「分かった、必ず伝えるね。ありがとうH君。」「エヘヘ・・・・。」照れ笑いをするH君が大きく見えました。こんなエピソード溢れているのが学校です。
2016年03月11日 23:58