『思い出さがし』 174・しつけを考える②
食事に関する話が出ると皆さん各々の体験を話されました。「子どもの食は家庭が中心になって基本的なしつけが必要です。好き嫌いの問題ではなく、食事のマナーのしつけが1才半頃からその子のマナーを決定していく様に思えます。」という考えに沢山の反応がありました。「子どもの食事は大人の様にバランス良く時間通りに進まないのは当然なのに、4才になっても自分の力で食べる能力のない子がいます。時間内に食べさせたいので親が横について食べ物を口に運んでいて、本人は半分遊びながら食事をしていたのでしょうね。好き嫌いは年令が進むにつれてなくなりますが、食事のマナーは思いやられます。中学生になってもグループでお喋りをしたり、席を立ったりして周りの子に不快感を与えていますが、そのことを自覚していない子が増えています。」「どんな小さい子も食に関心のない子が増えていて、食べることに感動がないのです。ファミレスやお寿司やさんの名前を沢山知っていて、そこで食べることの多い子は腕の良い料理人の作ったものでないと満足しないのかも知れませんね。」「昔は『おふくろの味』といって煮物や煮魚、焼き魚が美味しかったのですが、今はハイカラな肉料理や見た目の美しい原材料の分からない料理に慣れていますね。母が冷たい氷で野菜を刻んだり、皮をむいたりするのを手伝った子が少なくなったのでしょう。作った人への感謝もしつけの1つだと思うのですが。」食育とは何かを考えさせられる時間でした。
2015年06月19日 23:31