『思い出さがし』 130・夏休み①
夏休みが始まると待っている子は色んなイメージをふくらませて話しかけてきます。それは今も昔も変わりません。特に初めての夏休みを迎えた子ども達は「なんで幼稚園がお休みなの?」と毎日聞いてくるので説明するのに困ったお母さんがおられます。「夏は暑いでしょ。だから体を休めてお母さんと色んなお話をゆっくりしたり、絵を描いたり、大好きなオセロをしたりして心も休んでいると元気もりもりになるのよ。それにパパも夏休みをとって海でキャンプしたり、お山に登ったりして、家族で楽しんで頑張る力をつけるんだよ。」こんなことを言ったお母さんがおられて感心しました。「3才の子どもが理解できることはオセロとキャンプだけだったのよ。」と大笑いされていましたが「その夏休みはとても有意義で、パパがとっても喜んで、何度も何度も高い高いをしていまさした。無口で無愛想で人見知りの強い人なのに、あの子が父親を変えました。」と付け加えられたので、お父さん教育の上手なお母さんに拍手を送りました。お父さんに高い高いをしてもらった子はお父さんが大好きで、高いところから見た世界を目をキラキラさせて話してくれました。「あのね、パパが高い高いすると、公園のお花が下の方に見えるんだ。そしてね、遠くのお店屋さんのお兄ちゃんが見えたよ。肩車してもらったらね、桜の葉っぱがぼくのほっぺに当たって緑色がとってもきれいだったよ。」子どもの感性は大人のそれを超えています。
2014年08月02日 23:38