『思い出さがし』 117・新年度の初めに①
お久しぶりです。インフルエンザA型から肺炎になりとうとう入院。意識を取り戻すのに3日ほどかかった様です。その間、夢を見ていました。沢山の子ども達が楽しそうに飛び跳ねていました。どの子も笑顔で、みんなピンクの雲の中で追いかけたり、抱きあったり、おしくらまんじゅうをしたりして、じっとしている子はいません。裸ん坊の赤ちゃんもヨチヨチ歩いたりハイハイしたりして、年上の子達の間を上手に動き回っていました。そのかわいいこと!泣き顔、怒り顔、困り顔、悲しい顔なんか1つもありません。ぶつかり合っても泣かず、上に乗られてもニコニコしている子達ばかりでした。和やかな雰囲気の中でふざけ合う幼子達のエネルギーがどんどん伝わって来ます。小川を渡り丘へ登り、小屋に入って井戸水を飲み、明るく笑って手をつないで野原を駆け巡る子ども達。それを包むピンク色の濃淡の雲は、私に大きな勇気をくれました。「みんな、おいで!」と両手を上げると、あちらからもこちらからも出てきてタッチしてくれます。私の出会った何千人の子ども達が、サッとタッチしてまた平和な群を作って広がって行くのです。あの時の風景はこれからの私の保育観を支え続けるとことと思います。子どもの愛情あふれる笑顔を大切にしたい新年度でもあります。