『思い出さがし』 46・海水浴
今はあまり海へ行くこともなくなったらしく、海の絵を描かすと船と魚しか描かないと小学校1年生の先生が話しておられました。あれから10年近くになりますが、ますますその傾向は強いようです。プールの設備が整って、温泉やホテルでもプールを設けている所が多くなりました。夏休みが終わると「温泉行って来た。」「ホテルのプール楽しかった。」と言う子が増えてきました。能登のキャンプ地でも地元のキャンプ地は観光客でいっぱいになるので、町のプールや近くの県のホテルの温泉プールへ行きます。と言う方が多くなり驚いたことがあります。今年は確かに昨年の津波のことや、放射能のことで神経質になり、海へ足をのばす人は少ないかもしれません。でも、こうした傾向は10数年前からのもので、紫外線のことなどガンにかかるのを心配して、いろんなグッズが流行しました。全身を水着で固めた若い人を見たことがありますが、露出部分が全くなく、帽子も肩までかかるものをかぶり、大きなサングラスをして浜辺を歩いていました。それもグループだったので異様な光景でした。私達の学生時代は何度も日に焼けて皮がむけ、皮がむけたことを自慢していた時代に育ったので、オゾン層が破れて紫外線がもろに入り込む地球環境の変化に驚いています。紫外線や放射線に脅かされずに、大きな海のふところに抱かれた昔がとても懐かしいですね。